昨日の急落から一転、21日の仮想通貨ビットコインは9600ドル台を動意なく推移している。イーサ(ETH)やXRPも同様に値動きがない状態だ。

Coin360

(出典:Coin360 2月21日12時00分)

半減期まで3ヶ月を切り、価格上昇の声が聞かれる中で、ビットコインは1万ドルの壁にぶち当たっている。ビットコインが再び調整局面に入る中で、著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は24日頃に今回の調整が収束すると予想するなど、今後の上昇局面のタイミングが注目されている。

金33%、ビットコイン33%

一方で今回のようにビットコインにはまだまだボラティリティが高いのが現状だ。こうした状況の中で、トゥール・デミスター氏は今後20年の優れた投資効率のポートフォリオについて提案した。

デミスター氏は2040年までロックインできるポートフォリオとして、金を33%、ビットコインを33%、34%を世界株式インデックスにする配分が適していると提案。これまで他のアナリストなどが数%と勧める中で33%はかなり大胆な数字だ。

さらに「世界の株式市場が20年の間弱気相場に入れば金とビットコインは非常にうまく機能する」としてデジタルゴールドとされるビットコインをポートフォリオに入れることを強調した。

デミスター氏は不動産も検討したが、「グローバルで不動産を追跡する方法がないことや金利が持続可能なレベルに戻った場合に今後数十年でどのように機能するかわからない」と話した。

BTCをポートフォリオに提案するアナリスト

分散投資の手段としてビットコインを提案するアナリストは多い。

米国の仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタル共同創業者アンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)はポートフォリオの数%をビットコインにすべきという考えを提唱。

昨年7月には全資産を現金化し、そのうちの5%でビットコインを購入する「急進的なポートフォリオ」を提案している。

さらに仮想通貨ファンドのモルガンクリークキャピタルのマーク・ユスコCEOはこれまでにポートフォリオの1%をビットコインにしてもおかしくない時代が来たと発言。「今から10年後、年金ファンドやソブリンウェルスファンド、ファミリーオフィスの受託者が、ビットコインをポートフォリオに入れるなんて馬鹿げているとは言わなくなるだろう」と述べるなど。今後10年、20年スパンで考えたとき、ビットコインをポートフォリオに入れるべきとする意見が増えている。


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