旧来のビジネスプレイヤーがビットコイン コミュニティからの投資を誘致するために必要なこと

CoinPayments社が、株式の8%を25万2,023ユーロで売却したことによりクラウドファンディングのキャンペーンを終了した。これは同社にとって初めてのことではなく、過去様々な方法を使って投資を誘致してきている。CoinPayments社のチーフマーケティングオフィサーであるWard Stirrat氏が、今回そのノウハウについてコインテレグラフに語ってくれた。

彼曰く、ビットコインコミュニティと従来の分野とのギャップを埋める目論見がそこにはあるという。伝統的な旧来のビジネスプレイヤーは、投資を募るためにも”文脈を学ぶ”必要がある、とは彼の弁だ。

 

CT: クリプトスペースにおいてメインとなる資金調達方法はどのようなやり方があるのでしょうか?また、その効果についてお聞きしたいのですが。

 

Ward Stirrat: クリプトスペースについて話すのであれば、例え会社にとって数%のオファーだったとしても、結局それは借金についてのオファーである、とここで言及しなければなりません。実際の株式の割当は、後々きちんと配当ができるように設定されているとは限らないのです。問題は株式の価格が投資した時点では決まっていないということです、しかし、これは企業にとっては当たり前のことで、ごくごく一般的に採用されているメソッドです。まだ少しの牽引力と少ない顧客、浅い歴史を持った非常に若い会社であれば問題はないでしょう。その場合は良い方法だと思います。私たちも同様に実行しました。Bank To The Futureのプラットフォームを通して、持ち株の8%を売却したのです。

しかし、企業は多くの場合非常に早い段階から資金を求めて動きます。投機的価値のありそうな投資対象を探し、すぐさま資金を注ぎ込みます。そこで、私たちは、実際に市場において需要があったことを証明することにしました―必ず社の利益を上げて、立ちいかなくなる前に自立できるはずだ、と。

資金調達には同様に、より多くのオプションが存在します―トークンや、コインです。私たちには、多くの人がトークンやコインを使って資金調達できるよう支援した経験があります。Ethereumや、Maidsafe、Rippleなどブロックチェーンに関連する分散型ビジネスが、その例です。彼らは独自の通貨を作り、世界に支援するよう呼びかけています。こういったものがこの業界で成長し、トレンドの一つとなっているのはとても興味深いことだと思います。

加えて、非常に実りあるものだとも感じています。Ethereumが6200万ドルもの資金を独自のEtherを通じて調達したことです。クリプトスペースにおいては非常に目を見張る数字です。

他の良い例として、StartCOIN―クラウドファンディング専用のコイン―があります。Bank To The Futureのプラットフォームと共に、私たちは、彼らが資金調達をする手助けをしました。私たちはStartCOINを受け入れるための土台を作っただけに過ぎません。しかし彼らは、それだけで100万ドルもの資金を調達することに成功したのです。

さらに現在取り組んでいる別のアイディアがあります。いくつかのアイディアを掛けあわせて別のものを生み出せないか、という取り組みです。例えば、近々リリースされる予定のアプリとモバイル用POSシステムです。準備が整い次第順コミュニティを通じ提供していく予定です。

 

CT: 将来的に別の資金調達方法を利用する可能性はありますか?

 

WS: はい。トークンとコイン、それ自体が、このスペースにおいて資金調達ができる大きな可能性を代弁しています。私たちは、ここバンクーバーで、Helixと共にカナダ国立クラウドファンディング協会向けにプレゼンテーションを行いました。現在ある185のローカルなフィアットマネー、と同様な機能を持つ暗号コインの可能性について比較し述べることができたと思います。

現在、私たちはマインシェアという新たな通貨に取り組んでいます。そのアイディアによって、成功したいと思う企業やビジネスを助けることが出来るはずです。事業者同士がそれぞれの独自通貨やトークンを現実の通貨へと変えることが出来るのです。これは資金調達として画期的な方法で、例えば、Maidsafeは、800万ドルの資金を、たった48時間の間行われたトークンセールの間だけで稼ぎ出しましたし、EthereumはEtherによってさらに素晴らしく意義深い成功をおさめています。こういった機会には極めて価値があります。私にはその大きな成長が目に見えますし、特に私たちの周りではそれが顕著です。資金調達の上で一つの選択肢として認められるだろうと私は確信しています。マインシェアは、EtherやRippleのような通貨です。もし私たちの取り組みに賛同し、支援したいと思う方がいれば、コインやトークンを買っていただければ、簡単にそれが可能です。それが、CoinPaymentsが注目される理由の一つです。私たちは、最も大きなコインウォレットを世界にオープンに提供しています。Etherで物が買えるようになれば、すぐにでもEtherもシステムに取り入れようと考えています。そういった柔軟な考えが、まさに新しい通貨の誕生と繁栄をもたらしているのです。

 

CT: では、ビットコインやブロックチェーン業界、旧来のビジネスプレイヤーとさえも関連のない企業はどうでしょうか? CoinPaymentsのようなメソッドで資金調達することは可能なのでしょうか?

 

WS: それは現在も進化し続けている新しいパラダイムだと思います。Ethereumが生み出した最も素晴らしいものの一つに、スマートコントラクトがあります。スマート契約によって、非常にたくさんの新しい企業が、将来的な契約を売ることで、資金提供や事前積立に至っています。それによりさらに多くの企業が参加し、より興味深い機会が生まれることに繋がります。例えば、レガシーな企業に限らず、別の産業に携わる企業からも、また新たなエンターテイメントが生まれる可能性もあるかもしれません。

 

CT: 主な問題は、レガシーな企業が、ビットコインではなく独自のトークンによって投資を募ることが難しい点にあります。ビットコイン業界の大物たちは単純にそういったプロジェクトには関心がないようです。何か良い解決策はあるでしょうか?

 

WS: まさに、今そういった可能性を取り込んだアプリ開発を手がけているところです。2つのコミュニティをつなぐ手助けをしているのです。とてもシンプルな考え方です。一方の集まりに対して、もう一方の言語を無理やり学ばせる必要はないのです。ただそこに橋渡しをしてやればよいのです。時間が経てば何が現状を理解することが出来るはずです。そしてそれがまさに私たちがCoinPaymentsにおいて、新たな企業心として前進し取り組んでいることです。従来の支払い方法と、仮想通貨による支払い、この2つに私たちは簡単な橋渡しをしているのです。

 

CT: ビットコインによって資金調達をしたいと考えている旧来のビジネスプレイヤーに対しては、どのようなアドバイスが出来ますでしょうか?


WS: そういった企業であれば、このゲームに参加するための仮想通貨コミュニティ内での言語を話す必要があるでしょう。ビットコインコミュニティにとって理にかなうやり方でプロジェクトの説明をする必要があります。仮想通貨コミュニティに関しては、ある特定のビジネスがどこにどう向かってどうなるのか、などと理解する必要はないと私は考えています。ただ、そのビジネスの機会が、ブロックチェーンの元帳と、暗号通貨トークンやその他のモデルにどう適用されるのか、といった方法を理解するだけでいいのです。

 

“旧来のビジネスプレイヤー は、暗号通貨コミュニティから誰かしらを見つけてビジネス目標を明確にし、仲介会社が如何にトークンやメッセージを作り出し、その枠組みを作るのか、といった方法を形作る必要があります。そして、暗号通貨コミュニティには、投資の機会を明確に把握する必要があります”

 

独自のトークンやコインを作る能力は非常に重要だということがわかる。大きな機会であれば、双方のコミュニティが相互作用し始めるためには、とても大事なことなのだ。つまるところ、レガシーな事業者たちは、そのゴールが暗号通貨コミュニティにおいてどのような文脈を持つのか、翻訳の仕方を理解する必要があるということだ。時が来れば、暗号通貨コミュニティも彼らの考えを受け入れることだろう。