プライベートジェットの販売を手掛ける企業が、ビットコイン(BTC)を使用してジェット機を購入できるようにした。

ビジネスインサイダーの9月13日の報道によると、米国に拠点を置く企業アヴィアトレード(Aviatrade)は、4000万ドル相当の「ガルフストリームG650ER」を約3,750BTCで販売する。アマゾンのジェフ・ベゾス氏や、テスラのイーロン・マスク氏といった億万長者が同じモデルを所有しており、これは最大7500海里の航続距離を持ち、ロサンゼルスからシドニーまで移動することができる。

「ビジネスジェットのすべての購入に対する支払としてビットコインを受け入れる」と、アヴィアトレードのウェブサイトは述べている。

アヴィアトレードのフィリッピ・ラシュトン社長は、法定通貨を使って自家用ジェット機を購入することは、国によっては規制の対象となっていると指摘。仮想通貨(暗号資産)は、今のところ監視が少ないようだ。

同社は航空機の具体的な価格を明記していないが、仮想通貨のクジラはガルフストリームだけが選択肢というわけではない。アヴィアトレードは現在、ボンバルディアグローバル7500など13種類の民間ビジネスジェットを販売している。ボンバルディアグローバルの価格は7280万ドルで、ビットコインであれば約6800BTC超だ。

航空機販売企業が仮想通貨を支払手段として受け入れるのは、これが最初ではない。今年6月、カイゼン・エアロスペース(Kaizen Aerospace)のファブリツィオ・ポーリ会長は、ビットコイン・ブロックチェーン研究者のアンドレアス・アントノプロス氏とのインタビューの中で、同社がチャーターサービスや貨物サービス、もしくはプライベートジェット購入のために「ビットコインやほかの仮想通貨による支払を受け入れる」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン