2024年のプルーフ・オブ・トーク・カンファレンスがフランス・パリで開催され、Web3業界のリーダーたちが集結した。メインステージの「プロトコル経済で勝つために必要なもの」と題された対談では、フランクリン・テンプルトンのジェニー・ジョンソンCEOと、Aptosブロックチェーンネットワークの創設者であるモー・シェイク氏が、業界に関連する多くの重要なトピックを議論した。

ジョンソン氏とシェイク氏は、世界中の銀行口座をもたない人々への対応、プロトコル経済が規制当局に与える影響などについて意見を交わした。
Web3と規制
フランクリン・テンプルトンのジョンソン氏は、欧州で進展している暗号資産市場(MiCA)規制や、シンガポールの「サンドボックスアプローチ」に触れた。彼女は「香港は企業を誘致しようと非常に明確な姿勢を示している。UAEも先見性を持って取り組んでいる」と語る。
一方、米国の証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨やブロックチェーンの開発が盛んであるにもかかわらず、国内の規制策定に遅れをとっている。
「SECはミスを恐れているように感じる。何を証券と呼び、何を証券と呼ばないのか?」とジョンソン氏はコメントする。同氏によれば、SECはゲーム内トークンのようなものの規制にまで関与する意図はなく、「消費者を保護することが彼らの使命だ」。
シェイク氏もこれに賛同し、新しい市場への参入時には規制当局がその役割を模索するものであり、SECもその一環だとした。「今、規制当局はデジタル資産を適切に規制・監視するために必要なツールについて考える必要がある。そのためには規制当局自身も進化し、能力を構築しようとしている」と指摘する。
銀行口座をもたない人々へのシステム
2人はまた、銀行がアクセスできないユーザー(アンバンク)にとって、新しいシステムが新たな市場の触媒となっていることについても議論した。
シェイク氏は「多くの場合、人々は銀行口座を持っていないわけではなく、デジタル金融経済に参加していないだけだ」と指摘した。彼は「モバイルデバイスがあれば、即座にアクセスできる。これにより国境を越えた経済の流れが可能になる」と語った。
しかし、ジョンソン氏は「銀行が遠いだけでなく、伝統的な金融サービスモデルはコストがかかる」と指摘する。Web3の分散型金融サービスがこの問題に対処できるとし、「銀行口座を開設するのに10ドルしか持っていない場合でも、今後は少額のお金で参加し、口座を開設できる」と語った。これにより、基本的な金融サービスへのアクセスが増えるだけでなく、投資や退職計画などのオプションも増えるとした。
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