現在、0.01BTCを購入するには500ドル必要だ。しかし現在の世界的な経済状況と、ビットコインの供給量から考えると、将来的に0.01BTCが100万ドル(約1億800万円)の価値を持つようになるかもしれない。

大手投資銀行クレディ・スイスの「Global Wealth Report2020」によると、100万ドルを超える純資産を持つ個人は約5190万人だという。これは金融資産や不動産を合算したものから負債や債務を控除した額だ。

5000万人というのは、子供を除いた世界人口の1%だが、ここに世界の富の43%が集中していることになる。

クレディ・スイスによると、17万5700人が5000万ドル以上を保有。さらにそのうち55800人が1億ドル、4410人が5億ドル以上の資産を保有している。

ビットコイン供給量は10年後に98%

Bitcoin Supply and equivalent inflation. Source: Medium.com/@CryptoProfG

3月1日時点で、ビットコインの総供給量は1864万BTCで、マイニング可能なのは残り237万BTCだ。10年後には供給量は2060万BTCに達し、全供給量である2100万の98%を占めることになる。

この2100万BTCから、10年以上動いていない190万BTCを除くと、行き渡る可能性があるビットコインは1910万BTCになる。5190万人に均等に行き渡るとすると、一人当たりおよそ0.37BTCになる。

しかし5年以上動いていいないビットコインが、パスワードの紛失などですでに失われたものと仮定すると、行き渡るのは1457万BTCだ。これをもとにすると5190万人には0.28BTCが分配されることになる。

将来は0.1BTCを争う

クレディ・スイスによると、純資産を10万ドルまで下げると、対象人数は5億9000万人まで広がる。こうした人々は5億ドルなどを保有する人々と比べると、影響力は小さいものの無視はできないだろう。

Global wealth distribution. Source: Credit Suisse

前述のように世界の富の43%が5190万人に集中していると仮定すると、ミリオネアはビットコインの供給量のうち632万BTCを保有することになる。100万ドルを超える純資産を持つ人々には、平均して一人当たり0.12BTC行き渡る計算だ。

そのため、現在10万ドル以上の資産を持つ残りの5億9000万人は、結果として大人1人あたり0.01BTCしか購入することができない。将来はこの0.01BTCが持てるかどうかが富裕層の分かれ目となるだろう。

現在の価格で約500ドルの投資で0.01BTCを購入すれば、13%の上位保有者に入ることになるだろう。法定通貨とビットコイン市場の相対的な富の集中度を比較すると、ビットコインのトップ13%の中にいることは、法定通貨での資産トップでいることと同じ価値を持つことになるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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