世界の大企業が集うウォール・ストリート・ジャーナルCIOネットワークの年次会合が開かれ、多くの大企業幹部がブロックチェーンの普及はまだ初期段階にあると考えていることが明らかになった。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナルCIOネットワークには、世界中の大企業に在籍するCIO(最高情報責任者)や技術専門家だけが集まる。今回の会合で、ブロックチェーン技術などの発展について見解が共有された。

例えば、JPモルガン・チェースのブロックチェーンセンター長であるクリスティーン・モイ氏は、エンタープライズ向けのブロックチェーン技術の普及はまだ大きなスケールでは実現していないものの、「一歩一歩進むことで、何か大きなものに進化するだろう」と述べた。

また、IBMのブロックチェーン部門のシニア・バイス・プレジデントであるブリジッド・ヴァン・クラリンゲン氏は、ブロックチェーンのビジネスにおける利用ケースは最終的にはもっと増えるだろうと指摘。とりわけ、書類管理や信頼の確立のために活用されるだろうと述べた。ただ、現在は「かなり初期段階」と付け加えた。