今週、仮想通貨市場および株式市場が大幅な下落に見舞われるなか、一部のミームコインが相場の流れに逆らい上昇を見せている。
その筆頭がファートコイン(FARTCOIN)だ。コインゲッコーのデータによれば、4月8日時点で過去24時間に30%近く上昇し、0.60ドルを突破した。
このソラナベースのミームコインは、4月7日にビットコイン(BTC)が7万5000ドルを下回り、5か月ぶりの安値を記録したことに伴い、0.42ドルまで下落した。
しかしその後は急反発し、40%超の上昇を記録。現在の仮想通貨市場においてトップパフォーマンスを示す銘柄の1つとなっている。
仮想通貨トレーダーのRookieXBT氏は、48万4000人のフォロワーに向けて、「世界が崩壊していくなか、ファートコインの取引量だけが増加している」と投稿し、「こんな動きをしているコインは他にない」と強調した。
4月7日、ドナルド・トランプ氏による大規模な関税発表を受けて、世界の株式市場は軒並み下落した。
S&P 500 Source: Google Finance
ファートコインは2024年10月に実用性ゼロでローンチされたトークンであるが、他の資産が下落する局面で何度も反発しており、市場トレンドを無視する動きで知られている。
たとえば、4月3日にはビットコインが8万7000ドル超から8万1500ドル前後へと6%急落したが、ファートコインは翌日にいち早く反発し、36%上昇している。
また、2024年12月にはアルトコイン市場が全面安となる中で、同トークンの時価総額が10億ドルを突破した。
ミームコインブームが最高潮に達した1月中旬には、ファートコインは過去最高値となる2.48ドルを記録した。しかしその後、バブルが崩壊し、最高値から76%下落している。
他のミームコインも健闘
ソラナベースのミームコイン「ファートボーイ(FARTBOY)」も急騰しており、コインゲッコーによれば4月8日時点で60%の上昇を記録し、0.03ドルを突破している。ただし、こちらも2月中旬のピーク時からは85%下落している。
現在、他にも市場全体を上回るパフォーマンスを見せているミームコインとしては、SPX6900(SPX)が11.5%上昇、チームズトークン(CHEEMS)が10.5%上昇、AIコンパニオンズ(AIC)が10%上昇、そしてモグコイン(MOG)が33%の急騰を見せている。
さらには、代表的なミームコインであるドージコイン(DOGE)とシバイヌ(SHIB)も、過去24時間のパフォーマンスにおいてビットコインを上回っている。