イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨エコシステムが成熟した上で、プロジェクトが自由に活動できるような規制と調和する必要があると考えている。
仮想通貨の規制について意見を述べたブテリン氏は、仮想通貨エコシステムの内部構造に影響を与える規制について反対を表明した。

現在の状況を考えると、主流派への普及を妨げるとしても、プロジェクトの独立性を認める方が良いと考えているようだ。
「多くの上場投資信託(ETF)が遅れているのは、実はちょっと嬉しい。さらに注目を集める前に、エコシステムが成熟する時間が必要だからだ」
分散型金融(DeFi)での本人確認(KYC)の利用もブテリン氏が指摘した懸念事項の1つだ。しかし、同氏は仮想通貨取引所におけるKYCの必要性を強調。KYCによって多くの人々が仮想通貨が普及した要因となった。
「それ(DeFiでのKYC)はユーザーを困らせるが、ハッカーに対しては何もしない。ハッカーはすでにコントラクトと関連するためのカスタムコードを書いている」
この点について、ブテリン氏は以下の3つの提言を行った。

最後にブテリン氏は、ユーザーのプライバシーを守りながら規制要件を満たすためにゼロ知識証明の利用を推奨し、「できるだけゼロ知識証明で要件を満たせるようなルールが書かれていると望ましい」と述べている。