ベトナムの通信大手CMCテレコムと、世界最大のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)事業などを展開する米アカマイ・テクノロジーズは、ブロックチェーン基盤のデジタル資産取引プラットフォーム「BCNEX」へのセキュリティーサービス提供で提携を結んだ。ベトナムの英字ニュースサイト、ビズ・ハブが5月3日に報じた

アカマイは、2018年の収益が28億ドル(約3111億円)とされる、CDN事業の世界最大手。世界130ヵ国以上に分散配置したサーバーにより、地球規模の負荷分散サービスとクラウドセキュリティーサービスを提供しているという。

CMCテレコムとアカマイは、ベトナムのブロックチェーン関連スタートアップを支援するBCNEXに対して、セキュリティサービスを提供予定。ビズ・ハブによると、今回の提携は、ユーザーデータを安全に保つことや、複数コンピュータから大量にアクセスしサービスの機能停止を狙う「分散サービス妨害(DDoS攻撃)」の防止が目的という。

BCNEXの共同設立者兼CEOのゴー・ホアン・クェン氏は、ビズ・ハブに対し次のように述べた。

「DDoS攻撃などを行うハッカーの蔓延により、世界中の多くの取引プラットフォームが閉鎖せざるをえなかった。効率的で安定したシステムの維持は、電子商取引、特にデジタル資産取引プラットフォームにとって最低限の条件だ。」

CMCテレコムによると、同社とアカマイは2005年からビジネスパートナーだという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版