ベネズエラのマドゥロ大統領は、仮想通貨ハードウォレット大手トレザーの製品を手に同国国営テレビ(VTV)に出演した。出演時にトレザーのベネズエラの代理だと名乗る人物と登場したが、トレザー社は、ベネズエラに公式の代理人はおらず、政治的関与は一切ないと強調した。
マドゥロ大統領は、「ベネズエラでは仮想通貨の民間企業運営が可能」と題したニュース番組で、トレザーのベネズエラの代理人だと名乗る人物と面会していた。この自称代理人の企業「トレザー・ベネズエラ」はフェイスブックページやインスタグラムのアカウントを持ち、トレザーの公式ウェブサイトを参照している。
しかし、トレザーのツイッター公式アカウントは、その会社がベネズエラでの公式な販売元ではないとし、この件については何も知らなかったとしている。
しかし一方で、トレザーと同社の親会社であるサトシラボは6日、公式ブログでトレザー・ベネズエラに2018年第3四半期に正式な販売許可を与えていたことを明らかにした。しかし、活動がなかったために今年6月に販売許可を取り下げていたという。
ベネズエラ政府は2018年2月、石油に裏付けされた仮想通貨ペトロ(PTR)を公開。マドゥロ大統領は今年7月から同仮想通貨を受け付けるようベネズエラ銀行に命じていた。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版