サプライチェーン管理プラットフォームのVeChainは、事業を統合的に捉え、カーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)データの管理を改善する新しいサービスを発表した。

8月26日にMediumの投稿で詳細が明かされたこの新しいサービスは、分散型台帳技術とSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)ビジネスモデルを組み合わせている。

デジタルカーボンフットプリントSaaSサービスは、「企業ユーザーが主要なデータを記録し、そのデータをVeChainの提携ネットワーク内の世界トップレベルの第三者保証提供者に統合することを可能にする。そして、このデータを新しい種類の価値に変換し、組織全体のサステナビリティパフォーマンスを改善できる」という。

発表の中でVeChainは、企業の二酸化炭素排出量データを照合する際の従来のサプライチェーンの信頼性と透明性に関する問題に言及した。パブリックブロックチェーンはこの問題を解決し、サプライチェーンネットワークのすべての層において透明性の高い説明責任を果たせるようになるとし、以下のように述べた。

「VeChainのブロックチェーンベースのデジタルカーボンフットプリントSaaSサービスは、あらゆる事業がバリューチェーン全体の二酸化炭素削減の取り組みをよりうまく評価、追跡、報告できるようになる包括的かつスケーラブルなプラットフォームを提供する」

気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)のアレキサンドレ・ゲラート・パリス副調整官は最近、「ブロックチェーンは利害関係者の参加、透明性および関与を促進し、気候変動と闘うための信頼性の向上とさらなる革新的な解決策をもたらし、気候変動対策を強化することができる」と述べていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン