スナップチャットに投資したVCが1998億円調達、仮想通貨分野などへの投資を計画

 米国のベンチャーキャピタル、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズは、デジタル通貨をはじめとする様々な分野のベンチャーに投資するために、18億ドル(1998億円)を調達した。ロイターが10日に伝えた。ライトスピードは米スナップチャットへ投資していたVCだ。

 ライトスピードは、新しい資金のうち10億5000万ドルをより成熟した企業への投資に充てるとロイターに語った。ライトスピードは東南アジアでの投資を拡大しようとしており、仮想通貨やバイオテクノロジーから化粧品業界まで、その業界の中で活躍している企業への投資を検討するという。

 スタートアップは公開市場ではなく、ベンチャーキャピタルからの資金に依存している。ライトスピードは、投資先への保有比率を高めるため、数年間にわたり繰り返し投資を行っていくという。

 ライトスピードのパートナーであるジェレミー・リー氏は、ロイターに対して、このような傾向は「時間の経過とともに増大しており、その結果、ファンドは次第に大きなものになっている」と語った。

 ロイターの記事のなかではソフトバンクグループのビジョン・ファンドを例に、スタートアップに数十億ドルが投資されている傾向が紹介されている。ライトスピードのパートナーを務めるラヴィ・マトレ氏は「5億ドル、10億ドルを与えることが、キング・メイキングの戦略になる可能性がある。しかし、それは永続的な企業を築くための代替物にはならない」と語った。

 ライトスピードは2017年はじめに、ファンドに投資した投資家へ27億ドルのリターンを与えることに成功している。ライトスピードのパートナーたちは、この時と同じパフォーマンスを達成することはライトスピードにとってチャレンジになるだろうと語った。

 ロイターによれば、ライトスピードが出資した企業のうち、過去5年間で17社が新規株式公開(IPO)を実施している。リー氏は、「もし我々にとって1つの到達点を示せというならば、それはSnapのIPOだろう。しかし、これは10年にもわたるハードワークであり、その結果である」と語った(Snapはスナップチャットの運営会社)。

 ライトスピードは、スナップチャットのアーリーステージで投資した企業だった。また2014年には、仮想通貨ウォレットなどを手掛けるBlockchain.info(現在はBlockchain.com)の3050万ドルの調達ラウンドにも参加した

 ライトスピードのリー氏は昨年、ビットコインへの投資を推奨し、ビットコインは2030年までに50万ドルに達するとの予想を披露した。リー氏は、「ビットコインやほかのデジタル通貨は、政治や経済が不安定な時代において、多くの利益を得ることになる」と主張している。