資産運用大手バンガードはビットコインETFを提供する計画がないかもしれないが、同社はマイクロストラテジー(MSTR)に大きな投資をしており、間接的に仮想通貨に投資していることになる。

ヤフーファイナンスのデータによると、バンガード・グループは2023年9月時点で1126万株以上のMSTR株を保有し、同社の2番目に大きな機関投資家となっており、所有率は8.24%に達している。

マイクロストラテジーの株式は、バンガードの複数のファンドで所有されている。その中にはバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド、バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド、バンガード・エクステンデッド・マーケット・インデックス・ファンド、バンガード・スモールキャップ・グロース・インデックス・ファンドがある。

マイクロストラテジーに投資する機関投資家. Source: Yahoo Finance

マイクロストラテジーは大量のビットコイン(BTC)を保有している。同社とその子会社は過去数年間に18万9150BTCを蓄積し、合計購入価格は約59億ドルに上る。2023年のビットコインETFに対する熱狂が株価を急騰させ、一部のアナリストはMSTRを「事実上のレバレッジ付きビットコインETF」と評している。

一方でバンガードは仮想通貨市場から距離を置こうとしている。1月11日にいくつかの資産運用会社がウォール街の主要取引所で現物型ビットコインETFをデビューさせた際、バンガードはビットコインETFを認めない方針を支援した。バンガードは同社のビジョンと「一致しない」と主張し、「長期投資ポートフォリオの基盤とみなしている株式、債券、現金といった資産クラスに注力している」としている。

バンガードの間接的だが大きなビットコインへのエクスポージャーは、BTC価格の動きがバンガードのファンドやMSTRの株保有に影響を与える可能性がある。

仮想通貨企業は今後数か月間にビットコイン関連商品が増加すると予測しており、ビットコインを担保にしたレバレッジやショートビットコインETF、仮想通貨ローンなどが含まれる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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