午前10時14分時点でドルウォンは0.24%安の1188.32となっている。

午前8時に韓国銀行が発表した10月経常収支は78億3000万ドル。黒字幅としては1年前の91億9000万ドル以来の大きな数字となっている。ただ、輸出額は前年同月比で14.5%減となり、11か月連続の減少で輸出減速の改善は見られていない。

昨日ブルームバーグが「米中は第1段階の貿易合意に盛り込む関税の巻き戻し幅で妥結に近づいている」と報じたことで、金融市場はリスクオンに転じ、欧米株式市場は上昇した。
午前10時33分時点で米10年債利回りは上昇し、1.767%、ドルインデックスも反発し、97.540となっている。

日経平均は0.65%高、上海総合指数は0.36%高、香港ハンセン指数は0.51%高とアジア株式市場は上昇スタート。韓国総合株価指数は0.05%高と上値が重い展開だ。ドルウォンと相関性の高いドルオフショア人民元は0.02%高の7.0537と先述の米中協議のニュースで急落した後は横ばいで推移している。

ドルウォン予想
1188~1195

11月7日を起点とする上昇チャネルの中で推移しているが、1190からは上値の重い展開だ。昨日8月13日を起点にした下降トレンドラインを突破し、100日移動平均線も上抜けたが、本日は100日移動平均線(1188.9)近くまで下落した。昨日は先述の米中協議のニュースをきっかけにドルオフショア人民元が下落し、ドルウォンもこれに引きずられたようだ。経常収支の結果がよかったこともあり本日はウォン高の流れとなっているが、韓国経済の厳しい現状を鑑みれば次第にウォン安の流れに変わる可能性はある。下値は100日移動平均線に支えられるだろう。