世界の新型コロナウイルスの感染者数は10万人を超えた。ヒトやモノの動きが停滞し、世界経済への深刻な影響が懸念されている。先週の米金融市場は大荒れとなり、NYダウは1,000ドル前後の上げ下げを繰り返した。

また、米国10年債利回りは0.66%、米国30年債利回りも1.18%と過去最低をつけ、米国債利回りの低下によりドル円は105円まで円高・ドル安が進んだ。

週末に発表された中国輸出は、前年比17.2%減と予想の14%減より悪い数値。新型コロナウイルスの感染拡大で産業活動が停止した影響で大きく落ち込み、第1四半期の経済成長が1990年以来の低水準に減速するとの見方が強まっている。

6時時点のドル円は104.23円と先週終値に比べて1円以上の円高・ドル安水準となっている。今週も波乱のスタートとなりそうだ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

104~105円

ドル円は104.16円まで円高・ドル安が進み、昨年8月の安値104.45円を下回った。RSIが23まで低下しているので104円台をキープできれば反発が見込めるが、割り込むと下値模索の展開になるだろう。