外国為替市場では円高・ドル安が進んでいる。6時3分時点のドル円の安値は105.98円。カリフォルニア州が州全体に非常事態宣言をだすなど、米国でも新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、リスク回避の円買いが加速。さらにFRB(米連邦準備理事会)が追加緩和するとの観測が高まっていることもドル売りにつながっている。
安全資産とされる米国債も買われ、米国10年債利回りは0.899%まで下落。NYダウは一時1,000ドル超の下落となった。連日の急騰・急落で、恐怖指数と呼ばれるVIX指数は42.84まで上昇した。
本日は米雇用統計が発表される(予想:非農業部門雇用者数16万人、失業率3.6%)。市場予想を下回った場合は、ドル売りに拍車がかかる恐れがあるので注意が必要だ。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ
105~106.50円
米10年債利回りの低下が止まらないので、ドル円も下値を試す展開。10月の安値106.48円を下回ったので、8月の安値104.45円が視野に入る。下値模索の展開になるだろう。