3日の米大統領の民主党候補争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進。急進左派のサンダース上院議員が候補にならない可能性が高まり、NYダウは1,000ドル以上上昇し、マーケットはリスクオンの動きになっている。

ADP雇用者数が予想者数を上回ったほか、ISM非製造業景気指数が57.3と1年ぶりの高水準となり、予想の55.0以上だったことも好感された。

ただ、FRBは3日に緊急利下げに踏み切ったものの、17~18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加緩和を決断するとの観測から、4日の米国10年債利回りの高値は1.049%と上値は重い。

ドル円の高値も107.69円と伸び悩んでいる。安全通貨としてリスクオン・リスクオフの動きには反応が鈍くなり、米10年債利回りに反応する展開が続くだろう。

本日の経済指標では、新規失業保険申請件数(予想21.5万件)、製造業新規受注(予想前月比-0.1%)に注目だ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

107~108円

米国10年債利回りは以下の通り。

FRBによるさらなる利下げ観測から、米10年債利回りの戻りは鈍い。1%前後での推移が続きそうだ。

続いて、ドル円のチャートを確認してみよう。

米国10年債利回りの反発が鈍いことから、ドル円の上値も重い。107円台をキープできるかが焦点となりそうだ。