6時21分のドル円は108.86円と25銭のドル高・円安が進んでいる。NYダウは146.97ドル高の27649.78ドル。米10年債利回りは1.772%と0.063%上昇している。

22時15分に発表になったADP全国雇用者数は、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比6万7000人と予想の14万人を下回った。また、24時発表のISM非製造業景況指数も53.9と予想の54.5よりも弱い数字となった。

しかし、「米中貿易協議の第1段階において制裁関税の一部撤回で合意に近づいている」との報道がでると、リスクオンの流れに。NYダウ先物がプラス圏に浮上したほか、米10年債利回りも上昇した。ドル円は108.97円と109円手前までドル高・円安が進んだ。

トランプ大統領が「中国との交渉は非常に順調だ」と述べたことも追い風になった。米中貿易協議の行方、とくにトランプ大統領の発言に振り回される展開が続いている。

テクニカル分析

ドル円予想レンジ  108.20円~109.20円

米中貿易協議の進展期待からリスクオンの動きになり、ドル円は108.97円まで上昇した。しかし、20日移動平均線と200日移動平均線に頭を抑えられた形になっている。昨日発表された経済指標の内容が良くないことから、米ドル指数は97.57と0.11%ほど下落しており、ドル高が進んでいない点も気になる。

米中貿易協議でさらなる材料がでてこなければ上値追いは難しいだろう。