FRB(米連邦準備制度理事会)は、臨時のFOMC(米連邦準備制度理事会)を開き、短期金利の誘導目標であるFF(フェデラルファンド)金利を、年1.50~1.75%から年1.00~1.25%に0.5%引き下げた。

新型コロナウイルスの感染拡大による、マーケットの混乱や景気の不安を抑える狙いがある。パウエルFRB議長は、景気リスクが拭えなければ、追加利下げに踏み切る考えを述べた。3月17、18日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)でのさらなる利下げが期待されている。米国10年債利回りも0.906%まで下げ、初の1%割れとなった。米国債の利回り低下によって円高・ドル安が進み、6時時点のドル円は107.19円と前日比1.11円の円高・ドル安になっている。

しかし、NYダウは一時1,000ドル近く下落。前日に約1,300ドル上昇した後だけに、利下げの発表で材料出尽くしの売りに押された。米国でも新型コロナウイルスの感染者数が増える中、景気への悪影響が懸念されているのだ。

本日の経済指標では、22時15分のADP非農業部門雇用者数(予想17万人)、24時のISM非製造業指数(予想54.9)に注目だ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

106.50~108円

ドル円は下値模索の展開になっている。昨年10月の安値106.48円が下値メドになるだろう。米国10年債利回りの低下が止まるかどうかに注目している。