昨日のNYダウは8日ぶりの上昇。NYダウは1,293.96ドル高の26,703.32ドルで終了した。上げ幅は過去最大。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念され、先週は大幅に下落したが、各国中央銀行の支援策への期待が相場の下支え要因となった。

パウエルFRB議長は2月28日に利下げを示唆する声明を公表し、日銀やECB(欧州中央銀行)なども緩和に前向きな姿勢を示したと伝わっている。さらに、「主要中銀が今週にも緊急利下げに踏み切る可能性がある」とゴールドマン・サックスが指摘したことも好感された。

しかし、金融緩和期待で米10年債利回りの高値が1.16%と伸び悩む中、ドル円の上値も重い。6時時点のドル円は、108.42円と108.50円前後で推移している。

ISM製造業景気指数が50.1と前月の50.9から低下し、予想の50.5を下回ったこともドル円の上値が重い原因となっている。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 108~109円

FRBによる金融緩和期待で米国10年債利回りの上値が重く、ドル円もリバウンドの力が弱い。200日移動平均線(108.40円)を上回って推移できるかが焦点になるだろう。