新型コロナウイルスの感染拡大により、世界経済への懸念が強まっている。米国株式市場は、新型コロナウイルスの米国経済への影響を過小評価していたが、CDC(米疾病対策センター)の高官は、25日に「新型コロナウイルスの米国でのまん延に備える必要がある」と述べた。
NYダウは連日の急落となり、879.44ドル安の27,081.36ドルで引けた。米調査会社カンファレンス・ボードが発表した、消費者信頼感指数が130.7と予想の132を下回ったことも嫌気された。
また、安全資産とされる米国債が買われ、米国10年債利回りは1.307%まで下げて過去最低水準を更新。米国10年債利回りの下落によるドル売りの流れが強まり、ドル円も109.89円まで円高・ドル安が進んだ。
本日は新型肺炎の感染拡大状況とともに、経済指標への関心が高まるだろう。24時に発表される新築住宅販売件数(71万件)に注目だ。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ 109.80~110.80円
米国10年債利回りのチャートは以下の通り。
米国株式市場の下落も大きいが、過去最低を更新した米国10年債利回りが注目されるだろう。RSIが売られすぎの目安である30を下回っているので、どの水準でリバウンドするかが焦点だ。
ドル円のチャートは以下の通り。
20日移動平均線(109.95円)がサポートラインになっている。20日移動平均線を上回っている間は円安トレンド継続と見ているが、米国10年債利回りがリバウンドするかに注目だ。