24日のNYダウは3日続落。1,031.61ドル安の27,960.80ドルで引けた。新型コロナウイルスの感染がイタリアや韓国など中国以外で急増し、アジア株や欧州株が大幅安。米国株にも売りが広がった。

安全資産とされる債券には買いが入り、米国10年債利回りも1.352%まで下落。ドル円も110.33円までドル安・円高が進んだ。

21日に発表されたサービス業購買部協会景気指数が、49.4と予想の53を下回ったことも嫌気された。米大手金融機関が、新型コロナウイルスの影響で1~3月期の米GDP(国内総生産)が1%強にとどまると下方修正している。

本日の経済指標では、2月の消費者信頼感指数(予想132)に注目。消費者の視点から米国経済の状況を確認でき、測定値が高いほど経済に対し消費者の楽観的見方が高いことを示す。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 110~111.50円

米国10年債利回りのチャートは以下の通り。

米国10年債利回りは、昨年9月の安値1.429%を下回った。ただ、RSIが売られすぎの目安である30を割り込んでおり、いったんリバウンドが期待できる局面だ。

続いて、ドル円のチャートは以下の通り。

新型コロナウイルスの感染拡大がどの程度続くかわからないが、円安・ドル高傾向は変わらない。20日移動平均線(109.89円)を割り込まなければ、円安トレンド継続と見ている。