FRB(米連邦準備理事会)は23日、臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開き、追加の金融緩和を決定。短期金融市場にゼロ金利で資金供給する新たな措置を発表した。これにより、ドル需給のひっ迫が和らぐとの見方が広がり、米ドル指数は102.317まで下落した。

米国10年債利回りも0.692%まで下落し、ドル円は110円を割り込む動きとなった。しかし、米上院が緊急経済対策法案の成立に失敗。米国株の売りが強まる中、リスク警戒からドル需要の拡大が意識され、ドル円は111.58円まで上昇した。

本日の経済指標では、23時の新築住宅販売件数に注目している。住宅市場は消費に大きな影響を与えることから、米国景気の先行指標として重要視されるからだ。


ドル円のテクニカル分析と相場見通し

本日のドル円予想レンジ 

110.50~112円

米国株式市場の動揺が収まっていないので、ドル需要のひっ迫からドル買いが続いている。また円安の流れもあるので、ドル円はしっかりの展開が続くだろう。本日は112円台にトライするかに注目だ。