新型コロナウイルスの感染拡大により、基軸通貨である米ドルを確保する動きが加速している。米ドル指数は20日に103.828まで上昇。
ドルの急上昇は信用収縮を深める恐れがあり、新興国経済にも影響を与える。そこで、FRB(米連邦準備理事会)は新興国にもドル資金を供給することにしたが、市場の反応は限定的だった。
新型コロナウイルス感染拡大が続く中、人口の多い州で人の移動制限措置が相次いで発表されていることから、米経済への懸念は根強い。米国の投資家は海外にある資産を売却して資金を戻す動きを強めている。あらゆる金融資産の値動きが激しいことも、ドル需要の急激な拡大につながっている。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
本日のドル円予想レンジ
110~112円
米ドル指数先物の月足チャートは以下の通り。
今月になって米ドル指数は急上昇している。2017年1月の高値103.815を抜けると高値追いの動きになりそうだ。
続いて、ドル円のチャートを確認してみよう。
ドル円は2月高値の112.19円を伺う展開。米ドル指数が2017年の高値を超えれば、ドル円も112円を試す展開になるだろう。