昨日のドル円は112.22円まで上昇した。NYダウがマイナス圏で推移したものの、円安・ドル高の流れは変わっていない。昨日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が36.7と予想の12.0を大きく上回るなど、堅調な景気指標が続いているので、ドル買いが続いているからだ。米ドル指数の高値は99.817と、節目の100ポイントをうかがう展開だ。
また、日本の10~12月期実質GDPが6.3%のマイナスと大きく落ちこんだことも円売りの材料になっている。新型コロナウイルスによる感染拡大により、1~3月期GDPもマイナスになる可能性もあり、景気後退(リセッション)に陥るのではないかという懸念があるのだ。
3月18・19日に開催される日銀金融政策決定会合で、さらなる金融緩和を催促する相場になりそうだ。
本日の米国経済指標では、中古住宅販売件数(予想543万件)に注目。好調な結果となれば、さらに円安・ドル高が進みそうだ。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ
111.50~112.50円
ドル円の日足チャートは以下の通り。
円安・ドル高トレンドが継続。RSIが76と買われ過ぎの目安である70を超えてきているので調整局面もあるかもしれないが、円安トレンドは続くだろう。
続いて、ドル円の週足チャートを確認してみよう。
週足のRSIは63と高値警戒感はない。昨年の高値112.41円にトライできるかが焦点になりそうだ。