6時時点のドル円は110.14円と110円台を回復。米中政府が貿易協議の第1段階の合意文書に署名したことを好感した買いが続いている。さらに、12月コア小売売上高が0.7%と予想の0.5%を上回ったことや、フィラデルフィア連銀製造業景気指数も17.0と予想の3.8を上回る堅調な内容となったことで、ドル買いの動きとなった。

また、取引開始前に市場予想を上回る決算を発表したモルガン・スタンレーが買われたことが好感され、株式主要3指数は過去最高値を更新。NYダウは4日続伸し、267.42ドル高の29297.64ドルで引けた。

ただ、ドル円は直近高値の110.22円を抜けず、上値追いの動きは鈍い。米10年債利回りが1.8%前後と伸びないことが原因と考えている。

本日も米国の経済指標に注目が集まるだろう。22時30分に住宅着工件数(予想137.5万件)・建設許可件数(予想146.8万件)、23時15分に鉱工業生産指数(予想-0.2%)、24時にミシガン大学消費者信頼感指数(予想99.3)が発表される。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

109.50~110.50円

まずは、米国10年債利回りのチャートを見ていこう。

200日移動平均線に頭を抑えられ、一目均衡表の雲も下回っているので弱い動きだ。米国10年利回りの上値が重いことが、ドル円の動きが鈍い原因になっている。

ドル円のチャートは以下の通り。

ドル円の上値を積極的に買う動きは乏しいものの、ジリ高の展開になるだろう。本日も14日の高値110.22円を抜くことができるかどうかに注目だ。