13日のドル円は、108.50円まで円安・ドル高が進んだ。トランプ大統領が新型コロナウイルスに関して国家非常事態を宣言し、政策を総動員する姿勢を示したことで、米国景気に対する投資家心理が後退したからだ。

NYダウは1,985ドル高と過去最大の上げ幅。米国10年債利回りも0.983%と1%近くまで上昇した。VIX指数が57.83と高止まりしているので、株式市場は乱高下するだろうが、米国10年債利回りの上昇はドル円の買い安心材料になるだろう。

ただ、16日の早朝、FRB(米連邦準備理事会)は臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開き、1%の緊急利下げを決めたと発表。政策金利を年0.0~0.25%とし、事実上のゼロ金利政策を採用する。7時時点のドル円は107円前後で推移している。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

本日のドル円予想レンジ 

106~107.50円

13日のドル円は200日移動平均線(108.26円)を上回って引けることができなかった。また、本日はFRBの緊急利下げがあったので、ドル円の上値は重い展開になるだろう。今夜のNY株式市場や債券市場がどのような反応をするかに注目だ。