米中貿易協議の「第一段階」の合意や、イギリス総選挙で保守党が過半数を獲得したことから、リスクオンの動きとなっている。米国は15日に予定していた対中制裁関税「第4弾」の全面発動を見送り、9月に発動した1200億ドル相当の中国製品への関税率を15%から半減する。
ただ、ドル円は高値109.70円まで上昇したが、2日の高値109.73円を上回れず失速した。米ドル指数の弱さも気になるポイントだ。
米ドル指数先物は13日に安値96.715をつけ、10月21日の安値96.885を下回った。本日も97を下回るようだと、ドル円の上値も重くなるだろう。
本日の経済指標では、22時半のニューヨーク連銀製造業景気指数(12月)に注目。フィラデルフィア連銀景況指数、ISM製造業景気指数に先んじて発表されるので速報性が高いからだ。
予想は4.0で、0を上回る数値は景況感の改善を示す。また、予想を上回る数値は、米ドルの買い材料になる。
ドル円のテクニカル分析と相場見通し
今日のドル円予想レンジ 109~110円
一目均衡表の転換線(109.07円)や20日移動平均線(108.93円)などが下支えになるだろう。米ドル指数や米10年債利回りを見ながら、109.70円台の上値にトライできるかに注目だ。