17日にアップルが、新型肺炎の影響で1~3月期の売上高予想を達成できないと発表。アップルの株価が下げ、中国売上高が大きい銘柄も下げが目立った。

NYダウは165.89ドル安の29,232.19ドルで引けた。米国10年債利回りも1.537%まで低下した。ただドル円は、22時30分に発表になったニューヨーク連銀製造業景気指数が、12.90と予想の5.0を大きく上回ったので、109.95円まで上昇。

ただ、NYダウが200ドル近く下落する中、110円台にトライすることはできなかった。中国の新型コロナウイルス感染に関しては、17日時点で新たに死者数が98人、感染者数が1,886人増加。感染者数の伸びは鈍化しているものの、これまで1,868人の死亡と7万2,346人の感染が確認されている。今後も中国経済に与える影響に対する懸念は強い。

本日は、生産者物価指数(予想前月比0.1%)や住宅着工件数(予想142.5万件)、建設許可件数(予想145万件)がある。さらに、1月28~29日に実施したFOMCの議事要旨が公表される。新型コロナウイルスによる経済的リスクなどについて、FRB(米連邦準備制度理事会)がどのように考えているか知る手がかりとなるので注目だ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

109.50~110.30円

20日移動平均線(109.48円)がサポートラインとして機能しているが、110円台の壁も厚い。ただ本日は重要な経済指標が多いので、110円台にトライできるかどうかに注目だ。