6時6分時点のドル円は109.53円。先週末のNY終値に比べて2銭ほどの円安水準で推移している。先週金曜には、109.67銭と直近高値を更新したが、NYダウが100ドル超下落すると上値が重くなった。

本日は、0時のISM製造業購買担当者指数(11月)に注目(市場予想49.2)だ。同指数は、製造業における景況感を示す指数。主要指数の中でもっとも早い第一営業日に発表されることから、景気の先行指数として注目されている。50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を表す。

9月分は10年ぶりの低水準である47.8となった。前回10月分は48.3とやや改善したものの、予想の48.9には届かず。景気拡大・縮小の境となる50を3カ月連続で下回った。

また、中国では財新製造業購買担当者指数(11月)が10時45分に発表される。この指数も50を超えると景気拡大、50を下回ると景気減速を示す。予想は51.4。

11月30日に中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者指数は50.2と7カ月ぶりに拡大・縮小となる50を上回った。予想の49.5も上回っており、本日の財新製造業購買担当者指数でも上振れがあるかどうかが注目だ。

ドル円 テクニカル分析

上昇トレンドを継続しているので、109円台はキープできそうだ。本日は米中の経済指標にらみの展開になるだろう。午前中は、中国の財新製造業購買担当者指数で上海総合指数がどうなるかに注目。予想を上回る数字がでると、安心感から先週の高値109.67円を上回る場面もありそうだ。

ただ、米中貿易協議への先行き懸念から、上海総合指数は先週3カ月ぶりの安値をつけている。下値模索の展開が続くようだとリスクオフから円高に進む恐れもあるので注意が必要だ。