米上院はゲイリー・ゲンスラー氏を米証券取引委員会(SEC)の委員長として就任することを承認した。

ゲンスラー氏は米商品先物取引委員会(CFTC)の前委員長。MITスローン経営大学院の教授を務め、2020年11月に金融専門家としてジョー・バイデン次期大統領(当時)のチームに参加した。バイデン氏は、1月の大統領就任直前に、元CFTC委員長のゲンスラー氏をSECの委員長に指名することを発表した。

3月に行われた上院銀行委員会の公聴会でゲンスラー氏は、仮想通貨に関するSECの姿勢を変更するかどうかは述べなかったものの、ビットコインをSECの規制対象から除外するといったこれまでの決定を支持する姿勢を示している。

「ビットコインやその他の仮想通貨は、ファイナンシャルプランニングや投資家の取り込みに新しい考え方をもたらした。」と当時、ゲンスラー氏は述べている。さらに「他の委員会と協力して、新しいイノベーションを促進すると同時に、中核となる投資家保護を進める。例えば、あるものが証券であれば、それはSECが管轄する証券規制の対象となる」とした。

ゲンスラー氏は2009年から2014年までオバマ大統領のもとでCFTC委員長を務めた。400兆ドル規模の金融デリバティブ市場の改革を監督するなど、厳格な規制者として知られている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン