FTX共同創業者のサム・バンクマン-フリード氏の刑事裁判は、少なくとも現時点では、米検察当局によって起訴された8件の罪状で進行することになる。6月14日の裁判所への提出書類で、米司法省の検察官は、バンクマン-フリード氏に対して2022年12月に明らかにした8件の罪状で裁判を進めると述べた。

検察側は、バハマでバンクマン-フリード氏が提出した申し立てを引用している。その申し立てでは、彼が直面している13件の罪状のうち多くは、彼がバハマからの引き渡しの根拠となった元の起訴状には含まれていないと主張している。このプロセスは長期にわたる可能性があるため、検察官は「元の起訴状に含まれる罪で予定通り裁判を進める準備ができている」と記している。「その申し立ての訴訟が時間がかかり、裁判日の近く、あるいはそれ以降になるまで解決されないかもしれないことが現在では明らかだ」とある。

バハマの最高裁判所は6月14日、バハマが新たな罪状について同意する前ンい バンクマン-フリード氏が新たな罪状に正式に異議申し立てする機会を与える必要があると述べている。

バンクマン-フリード氏の米国への引き渡し後、米検察当局は2月に詐欺と詐欺共謀罪に関連する4件の罪状を追加し、3月には中国当局への賄賂に関する罪状を追加した

バンクマン-フリード氏は仮想通貨取引所FTXの創業者で元CEOだった。同取引所は11月に流動性危機に陥り、その後すぐに破産に至った。FTXは債権者に30億ドル以上の債務があると見積もられている。検察官は、バンクマン-フリード氏が顧客資金を流用し、FTXのリスク管理慣行について投資家を誤解させ、投資家や顧客に損失をもたらしたと起訴された。。

姉妹会社アラメダリサーチの元CEOであるキャロライン・エリソン氏とFTX共同創業者のゲイリー・ワン氏は、両氏が取引所破綻に関連して詐欺罪で有罪を認めている。しかし、バンクマン-フリード氏は、経営上のミスが崩壊の原因であり、詐欺ではないと主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン