仮想通貨推進派の一人であるワイオミング州上院議員シンシア・ルミス氏は、来年、デジタル資産を扱う包括的な法案を提出する予定だ。

ブルームバーグの23日の報道によると、ルミス氏の提案した法案は、ステーブルコインに関する規制を明確にし、仮想通貨の分類を明確にするために規制当局を導き、消費者保護を提供することを目的としている。さらに、ルミス氏は、仮想通貨市場を監督するために、証券取引委員会と商品先物取引委員会の共同管轄下にある組織の設立を提案したと伝えられている。

ルミス氏はツイッターで、米国の有権者がそれぞれの上院議員に法案を支持するよう呼びかけ、超党派の共同提案者を探していると述べた。同氏は、1月6日にトランプ前大統領の支持者が米国連邦議会議事堂襲撃事件を調査する委員会に反対し、前大統領の弾劾にも反対した強固な保守派であるにもかかわらず、以前は民主党のマーク・ワーナー氏やカーステン・シネマ氏と協力して、11月に署名したインフラ法案におけるブローカーの定義を「修正」しようと試みている。

上院で提出される法案は、投票にかけるために少なくとも60人の議員の支持を必要とする。現時点では、民主党は上院の100議席のうち50議席を支配しており、カマラ・ハリス副大統領は必要に応じてタイブレーカー(上院で50対50で票が割れたときに最後の1票を投じる権限を持つ人)として行動することができる。

上院議員に当選する前からビットコイン推進派だったルミス氏は、「Stop Trading on Congressional Knowledge Act」の一環として、50,001ドルから10万ドル相当のビットコイン(BTC)を購入したと宣言している。仮想通貨への投資を報告しているその他の議員は、イリノイ州議員マリー・ニューマン氏、テキサス州議員マイケル・マッコール氏、ペンシルバニア州議員パット・トゥーミー氏、アラバマ州議員バリー・ムーア氏、ニュージャージー州議員ジェファーソン・ヴァン・ドリュー氏、フロリダ州議員マイケル・ワルツ氏など。

一方、民主党の下院議員であるアレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏は最近、ソーシャルメディア上でBTCやその他のデジタル資産を保有することは不適切であると発言した。同議員は「機密情報や今後の政策」にアクセスするため、こうした投資は公平性に影響を与える可能性があると主張した。