米国連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は26日、仮想通貨ランサムウェア集団「Hive」を解体したことを明らかにした。

同氏は、この作戦により2022年7月以降、被害者のために1,300以上の復号鍵を回収し、ランサムウェアの支払い1億3,000万ドルを防いだと主張した。当局は、ルイジアナ州の病院に対するHiveランサムウェア攻撃を阻止し、被害者を300万ドルの身代金支払いから救った事件の例を上げた。

 

Hive network dark web address has been taken down by law enforcement. Source: Twitter

Hiveは2022年7月以降、潜入捜査官が捜査していた。レイ氏が語ったように、FBIはHiveのコントロールパネルに「密かに、持続的に」アクセスできるようになり、Hiveに知られないように被害者の資産やロックされたデバイスを回収する手助けを行っていた。

Hiveは、2022年4月から5月にかけて発生したコスタリカの公衆衛生サービスおよび社会保障基金のサイバー攻撃など、一連のランサムウェア事件を主導していた。このグループは、主要なデジタルインフラをハッキングし、500万ドルのビットコインを要求していた。

「残念ながら、この7ヶ月の間に、Hiveの被害者の約20%しか法執行機関に問題を報告していないことが判明した。ここでは、幸いにも、報告されなかった多くの被害者を特定し、支援できた。しかし、常にそうであるとは限らない。被害者が我々に攻撃を報告してくれれば、我々は彼らを、そして他の人たちをも助けることができるのだ」