米国政府は、シルクロード事件に関連するビットコイン4万1000BTC(約17億ドル相当)を売却する計画である。シルクロードは違法薬物を販売するためなどに使用されていたダークマーケットで、2013年にFBIによって摘発された。
裁判所に提出された書類によれば、売却されるビットコインは、ジェームス・チョン被告の事件に関連するものだ。2022年11月、チョン氏が2012年にシルクロードからビットコインを盗むための計画を実行したという電信詐欺の罪で有罪を認めた。米国当局は2021年11月に彼のジョージア州の自宅から50,000 BTC以上(当時の価値で30億ドル以上)を押収している。
既に米国政府当局がシルクロード事件で押収した約51,352 BTCの売却を開始している。当局は3月14日に約9,861BTCを2億1500万ドル以上で売却し、残りは約41,491BTCとなっている。
「政府は、(押収されたビットコイン)が、今年中にさらに4回のバッチで売却される予定であると理解している」という。裁判所資料によれば、次の売却はチョン氏の判決以後になる予定だという。
シルクロードは10年前に機能停止となったが、もともとはユーザーが違法品(薬物や武器、盗まれたクレジットカード情報など)を売買できるように設立されていた。しかし、このマーケットプレイスは米国当局の注目を引き、2013年に創設者のロス・ウルブリヒト氏が逮捕された。彼は現在、仮釈放の可能性がない2回の終身刑を服役している。