米連邦保安官局(USMS)による仮想通貨ビットコイン(BTC)のオークションで、2月18日、4000BTC以上が2人の入札者に売られたことが明らかになった。ザ・ブロックが米連邦保安官局の広報の話として伝えた

米連邦保安官局がオークションにかけたのは4040.54069820BTC(約43億円)。2500BTC、1000BT、500BTC、40.54069820BTCと4段階に分けられてオークションが行われた。

2人の入札者はそれぞれ50BTCと3991.6BTCを入札したという。

今回のオークションには、38の入札があり、18人の入札者が登録したという。

入札者に対するビットコインの移動は完了しているという。

過去のビットコインオークション

オークションにかけられるのは、米政府が様々な犯罪で押収したビットコインだ。

米連邦保安局が最初にビットコインのオークションを開催したの2014年。ビットコインを使ってドラッグやクレジットカード番号などが売買された闇サイトで「シルクロード」が摘発された際の政府主催オークションでは、起業家ティム・ドレイパー氏が3万ビットコインを取得したことが話題になった。

2018年10月には600BTC以上の押収したビットコインのオークションを行なっていた。

ビットコイン急落の引き金?

日本時間2月20日早朝にビットコインが急落した要因として今回のオークションをあげるアナリストもいる。

クオンタムエコノミックス創業者のマティ・グリーンスパン氏は、考えられる可能性の1つとして、仮想通貨取引所バイナンスが緊急メンテナンスをする中、ビットコインのクジラ(大口投資家)や米政府のオークションによって巨額ビットコインが動いた可能性を指摘していた。

グリーンスパン氏は「仮想通貨市場はかなり小さい」とし、バイナンスほどの仮想通貨取引所が急にメンタナンスを始めれば流動性が欠乏する恐れがあると分析している。

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