分散型取引所(DEX)であるユニスワップは、分散型金融(DeFi)ブームの影響で取引量が1000億ドルという大きな節目を突破した。

ユニスワップのハイデン・アダムスCEOは15日、1000億ドルを超える取引量をDEXとして初めて突破したことをツイートした。アダムス氏はDune Analyticsのデータから、15日時点で1015億ドルに達したという。チャートでは2020年夏頃から急激に取引量が伸びていることが示されている。

仮想通貨データ提供企業のコインゲッコーによると、ユニスワップは過去24時間で12億ドル以上の取引を処理しており、DEXの中で最大の取引量を誇っている。

DEX全体でも過去8ヶ月で取引量が急激に増加している。特にガバナンストークンが急速に普及していることでバイナンスやコインベースといった中央集権型取引所の優位性を脅かす存在にまで成長した。

しかし、取引活動が急増することはいいことばかりではない。イーサリアムベースで構築されたDEXでの取引が増加すると、取引手数料が高騰するためだ。既報のように、ユニスワップでの取引では、ピーク時に100ドル以上の手数料がかかったことを報じられている。

ユニスワップはDEXにおける先行者利益と新規トークンを容易に上場できるという特徴から、DeFiの中で存在感を増してきた。2020年後半に、同取引所は以前に流動性に貢献したユーザーに対し、400のUNIトークンをエアドロップした。エアドロップの時点で、400 UNIは約3500ドルの価値があったが現在は8400ドルにまで上昇している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン