英国の研究者らが、サプライチェーンの新型コロナウイルス(COVID-19)リスクを管理する新たなブロックチェーン基盤の証明書に取り組んでいる。バーミンガム・シティ・ビジネススクールのナッシム・ベルバリー教授が4月21日に発表した。
「我々はもはやモノやサプライヤーを無意識には信頼できず、コロナウイルスが信頼の危機を象徴している」
新たなソリューションでは、価値連鎖にわたるモノが自身や他社へ健康リスクを引き起こさないよう消費者とサプライヤーの再確認の手助けとなるとしている。
新型コロナウイルスパンデミック後の環境への取り組みとして、「第4産業改革技術センター(4th Fourth Industrial Revolution Technologies Centre)」を新たに立ち上げ、英国の国境をこえた透明性調達財団(TTPF:Transnational Transparent Procurement Foundation)がブロックチェーン基盤のコロナウイルスクリアランス証明書(CCC:Coronavirus Clearance Certificate)を発行する取り組みを実施している。
同センターは「BCU-CCEG 4IR」ともよばれ、グローバルシンクタンクとして機能する。16万5000人のメンバーが、ブロックチェーンや人工知能(AI)、モノのインターネット、5Gなど新興技術を使用してソーシャル価値ツールの研究開発に貢献する
証明書は、新型コロナウイルスのリスクを軽減する適切な手順を踏んだ組織、製品、人にも発行される。まずパンデミックの影響が深刻である英ミッドランドで、消毒剤のために証明書が試験的に発行される。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン