英国王立造幣局がブロックチェーン上の金塊取引プラットフォームを計画、米CMEと連携

英国王立造幣局は先週、ロンドンで開かれたイベントで、同局が16年より開発中としていたブロックチェーン技術を使って金(ゴールド)の所有や取引をライブ追跡するシステムの開発状況や、新たな金塊取引プラットフォームの計画について語った。

イベントに参加した英国王立造幣局の担当者によると、ブロックチェーン技術を基盤としたライブ追跡システムは今年8月2日にブロックチェーンの第一のブロックとなる所謂ジェネシスブロックを得て以来、5万ブロックを認証した。

また同イベントにおいて、「金塊(きんかい)トレーディングプラットフォーム」も間もなくローンチされると表明。この新たなプラットフォームは、今後金塊の出所照合や、金塊を担保とした国際貿易を円滑にするために活用されることが想定されているという。

金のライブ追跡システムは、ブロックチェーン技術が現物商品の追跡に使われる興味深い例だ。英国王立造幣局は、数日前にビットコイン先物上場計画を発表して世界に衝撃をあたえた米CMEグループとの連携で開発をすすめている。個人の所有する少量の金も含め、これまで完全な追跡が難しかった金の所有の追跡を容易にする画期的な仕組みだ。

金の売買や所有権の追跡を容易にするために設計された同システムはロイヤル・ミント・ゴールド (RMG) ブロックチェーンとよばれ、以下のような特徴をもっている。

  • 複数かつお互いに独立した暗号化された署名による承認が必要
  • 資産トレーディングプラットフォームは米NIST(国立標準技術研究所)やISO()等と足並みを揃えるセキュリティ業界基準によって保護されている
  • ネットワークに参加する全員の身分が確認される

担当者は「現物の金をデジタル表記しているだけだから、実際はとってもシンプルなシステム。すごいのは、ライブで追跡ができること、そして今実際に機能しているということだ。」とした。


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