英国の金融規制当局である金融行為規制機構(FCA)は、10月初旬に施行された新たな仮想通貨マーケティングルールで少なくとも221回の違反があったと発表した

FCAの発表によれば、ルール施行後も企業はリスク警告の可視性を確保せず、リスクについて十分な情報を提供していないという。また、仮想通貨の安全性、セキュリティ、利便性について述べる際に、関連するリスクを明示しないという問題が残っているという。

FCAは、新ルール施行したばかりの10月9日に146件の違反を発見したと発表していた

FCAは「我々は、仮想通貨業界の金融プロモーションを承認する認可企業が、規制上の義務を真剣に受け止めることを期待している。これが実現しない場合、我々は行動を起こす」と語った。

FCAはまた、ソーシャルメディアプラットフォーム、アプリストア、検索エンジン、ドメイン名登録機関、決済プロバイダーと協力し、禁止されたプロモーションへの資金流入を阻止するための措置を講じていると付け加えた。

新ルールでは、仮想通貨関連の広告はFCAに認可または規制された企業によってのみ宣伝または承認される。これは英国に拠点をもたない企業も含め、すべての企業に適用される。広告には「明確なリスク警告」が必要で、仮想通貨への投資を奨励するものであってはならない。英国以外の市場で一般的な紹介ボーナスやミームなどのプロモーションも英国では禁止または制限されている。

Transakのコンプライアンス責任者であるジェームズ・ヤング氏は、FCAの新ルールはビジネスにとって「非常に困難」だと述べつつも、消費者保護の強化が仮想通貨の採用を「指数関数的に」増加させると信じていると最近のコインテレグラフとのインタビューで語っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン