デジタル証券取引所のArchaxと、ブロックチェーンプロバイダーのアルゴランド(Algorand)が提携し、集中型と分散型の金融のギャップを埋める「新しいスマート金融プロダクト」の開発に取り組む。両社が27日に発表した

Archaxとアルゴランドは協力して、スマートコントラクトやステーブルコイン、ミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)といった流動性代替商品といった手段を使い、投資に多様性をもたらすた新しい金融商品を開発するという。

アルゴランドは最近、スケーラブルなスマートコントラクトや分散型金融(DeFi)といった分散型アプリ(Dapp)に対応するネットワークアップグレードを行っている。またArchaxは今月、英国の金融規制当局である金融行動監視機構(FCA)から「暗号資産企業」としてのライセンスを取得したばかりだ

8月27日の発表の中で、Archaxのグラハム・ロドフォードCEOは、今回の提携は機関投資家の採用を促進するための多くの手段の1つとなるだろうと語っている。「私たちは、革新的であり、規制に適合した金融商品の次の波を提供することにおいて、主導的なプロバイダーと協力することに関心がある」と、ロドフォード氏は語っている。

「DeFiスペースは初期段階にあり、信じられないほど急速に成長しているが、それを機関投資家フレンドリーにするためには、解決する必要がある多くの領域がある」

アルゴランドのショーン・フォードCOOは、「DeFi専用に設計されたテクノロジーを活用する能力により、Archaxは世界の主要なデジタルアセットの1つになると信じている」と期待感を表明している。

「アルゴランドの実証済みのパフォーマンスとArchaxの独自の規制ステータスおよび機関投資家向けの経験を組みあせることにより、グローバルな金融市場が従来の摩擦のない経済で革命を起こす強力な商品を提供することを楽しみにしている」

アルゴランドのブロックチェーンネットワークは、分散型金融のアプローチに説教的に取り組んでいる。最近のアップグレードでは「高速キャッチアップ」や「鍵の再生成」、ベースレイヤーでのステートフルスマートコントラクト機能の追加といったものを行った。アルゴランドではこれらの新機能でDeFi分野での競争力を得ることになると考えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン