世界最大規模の7つの仮想通貨会社が、共同で「CryptoUK」(クリプトUK)と呼ばれる自主規制団体を立ち上げた。業界初となる自主規制団体であり、英国の仮想通貨産業を自ら監督することを目標に掲げている。英テレグラフが13日に報じた

 CryptoUKの公式ウェブサイトによれば、コインベース、イートロ、クリプトコンペア、CEX.IO、BlockEx、CoinShares、CommerceBlockといった世界的な仮想通貨取引プラットフォーム・サービス会社がメンバーとなっている。

 コインベースUKのジーシャン・フェロスCEOは「主要な企業が一体となって政府とやりとりしていく。規制は待ったなしであり、方向性は間違っていない」とコメントしている。

 CryptoUKは英国政府と連携し、仮想通貨業者の行動規範の設定や遵守を促す。これにより、ビットコインなどの仮想通貨を利用したマネーロンダリングやその他の非合法活動を防止していく。だが各国の監督機関から批判されている新規仮想通貨公開(ICO)については規制しない方針だ。

 CryptoUKの会長に就任したのは、イートロのイクバル・ガンダム最高経営責任者。新団体は「ベストプラクティスの推進と政府・監督機関との連携」を目指し、イートロは「規制の将来的な枠組みの青写真」を提示できると語っている。

 先週、米商品先物取引委員会のメンバーであるブライアン・クインテンツ氏から、「政府による厳格な規制」を避けるため、仮想通貨コミュニティが独自の監督体制または自主規制機関(SRO)を立ち上げるべきだとの提言がなされていた。