仮想通貨取引所ビットメックスが誇大広告? 英国の第三者機関が指摘 ビットコインのグラフに問題

英国の広告自主規制の第三者機関、「英広告標準局(ASA)」が14日、仮想通貨取引所ビットメックスの広告に誇張があったとの苦情を支持する判断を下した。広告に掲載されたビットコイン(BTC)の価格推移のグラフに問題があったとしている。

問題の広告は今年1月3日にイギリスの新聞「タイムズ」に掲載した新聞広告だ。この広告では、対米ドルでのビットコイン価格の推移を示すグラフが掲載されている。グラフは新聞の両面を使っており、左側には「2009年1月3日。10年前の今日、ビットコインの最初のブロックにはタイムズの一面が掲載されていました」、そして右側には「2019年1月3日。それは非常に大きなディールだったのです」と書かれている。

出典:FT ALPHAVILLE

ASAの発表によれば、この広告について「ビットコインへの投資リターンを誇張している」、「資産への投資リスクを説明していない」といった苦情が計4件申し立てれた。

問題は広告に掲載されたグラフだ。

このグラフでは縦軸が対数で表示されている。つまり縦軸の目盛りが1の次は10、その次は1000、10000、100000と続く形だ。このような対数グラフは、非常に大きな範囲の数字を扱う場合には優れているが、通常の目盛りのグラフとは大きく形が異なる(実際、17年12月の最高値からの価格下落が通常のグラフに比べて緩やかに見えてしまうだろう)。

この指摘に対して、ビットメックス側はASAに、広告は投資勧誘が目的ではなく、仮想通貨の価値を表現するためのものだと主張した。

広告に掲載されたグラフは「財務分析のための詳細なデータを提示するためではない」とし、次のように主張した。

「グラフは適切かつ明確に示された目盛を提供しており、信頼できる事実に基づいたデータに従って10年間のビットコインの価格の変動を現わしている」

しかしASAは、苦情を支持する判断を下した。

ビットメックスのグラフについて、長期間の変化を示す場合に必要であることは認めつつ、新聞の一般読者にとっては誤解を招く恐れがあるものだとしている。

「グラフを解釈するにはその種の目盛りについての専門知識が必要であり、明確な説明がない場合、新聞の読者にとっては馴染みがなく、容易に理解できるとは考えられない」

また広告の中では、ビットメックスのアーサー・ヘイズ氏がビットコインは「まだ非常に実験的だ」と述べているが、全体としてはビットコインの投資リスクを説明するには不十分であるとみなした。

今回の判断により、ビットメックス側は同様の形式での広告を再利用することはできなくなる。またASAは、広告に掲載する金融情報について、読者が容易に理解できるようにし、投資リスクを十分に説明するようにビットメックス側に指示した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版