ツイッターのジャック・ドーシーCEOが5日、米議会下院のエネルギー・商業委員会の公聴会に出席し、ツイッターでブロックチェーン技術を使う方法を模索していると発言した。問題となっている「詐欺ボット」や「なりすまし」アカウントへの対策としてブロックチェーン技術の導入が進むのか注目される。

プライバシー保護や誤報、保守派に対するバイアス疑惑などに焦点を当てた同委員会において、「誤報や詐欺に対応する上で身元確認のためブロックチェーン技術の応用に興味があると言っていたが、どういった可能性を見出しているか?」という質問に対して、ドーシー氏は次のように答えた。

「ブロックチェーンは未開拓のポテンシャルがたくさんある技術の一つだ。とりわけ分散型信用と分散型執行に注目している。まだツイッター上で直面する問題解決にこの技術がどの程度活用できるのか十分に理解していないが、社内で検討はしている」

最近ツイッターは「詐欺ボット」や「なりすまし」など多くの問題に直面している。ツイッター上で詐欺ボットネットを使った「ETHの無料配布」や有名人になりすましたアカウントなど問題が発生していることに対して、ツイッター社の対応が遅れていると指摘がある他、ツイッターにある「洗練された仮想通貨関連の詐欺ボットネット」は少なくとも1万5000ボットあるという調査結果も出ていた。

一方、ドーシー氏は、仮想通貨支持者として知られ、5月にはビットコインが将来、世界中、そしてインターネットで、単一通貨になるとの考えを示した。ビットコイン取引を開始した米決済サービス大手のスクエアのCEOでもある。