ドナルド・トランプ氏とそのチームが、立て続けにミームコインを発行し、米国次期大統領とファーストレディの純資産を数十億ドル増加させたことを受け、「ポンプ&ダンプスキーム」を実行していると非難されている。

トランプ氏自身の名前を冠した「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」トークンが発行され、時価総額が150億ドルに達した翌日、婦人であるメラニア・トランプ氏が自身の名を冠したミームコインを発行した。この出来事により、トランプ一家が不適切な行動をしていると批判する声が上がった。

「TRUMPの成功がトランプ氏の欲望を加速させると考えていた人々は正しかった」と、ビアンコ・リサーチ社のジム・ビアンコ氏は1月19日のメラニア・トークン発行後に述べている

「彼はMELANIAで二重の利益を狙ったが、市場はこれを希釈化と捉え、トランプ氏がさらに多くのコインを準備しているのではないかと恐れている」

メラニア氏のトークン発行後、TRUMPトークンは数時間で38%下落した。MELANIAトークンは1月19日の発行から4時間で時価総額が130億ドル以上に達したものの、その後73億ドルまで半減した。

「これは大統領就任前に起こった最大の自滅的ミスである。信じられない」と、フィナンス・テクノロジーズ創設者エドワード・ダウド氏は、TRUMPの価格下落に関してXで語った

金融アナリストのマイケル・A・ゲイド氏は、TRUMPを「ポンプ&ダンプスキーム」と呼びトランプ氏の信用が「完全に失墜した」批判した

「私の見解では、TRUMPを発行した内部関係者たちは、このトークンがどれほど高騰するかを予測できず、十分な量を買わなかったか、早く売りすぎたのどちらかだ」と、デルフィ・ラボの共同創設者ホセ・マリア・マセド氏は1月19日の投稿で述べた

「彼らはMELANIAで同じことを再び行い、今回はしっかり利益を得ようとした。しかし、その貪欲さによって300億ドルの時価総額を消滅させ、詐欺のような見た目に変え、多くの犯罪行為を犯した可能性がある」と付け加えた。

MELANIAミームコインの発行は、仮想通貨市場全体の下落をもたらし、ビットコイン(BTC)の価格は10万5900ドルから9万9650ドル以下まで約6%下落した。

Investments, Donald Trump, Memecoin

Change in price of crypto tokens over the last 24 hours. Source: Crypto Bubbles

トランプ支持者であり、仮想通貨調査会社メサーリの元CEOであるライアン・セルキス氏は、トランプ氏に対し「MELANIAミームコインを発行した人物を解雇すべきだ」と述べ、「彼らは何をしているのか理解しておらず、トランプ氏の利益を考えていない」と指摘した。

批判にもかかわらず、MELANIAとTRUMPのミームコインは、これまでのトークンの中でも類を見ないほどトレーダーの注目を集めており、両者の合計時価総額は現在160億ドルを超えている。

仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) がBTCプレゼントキャンペーンを開催!5000円分のBTC&Nintendo Switchや、500USDT相当のBTC/USDT先物ポジションをプレゼント!【1月最新】