FTXではJUST (JST)などのトロンベースのトークンが1000%も急騰し、ユーザーは低迷する取引所からロックされた流動性を引き出す方法を探すのに奔走している

CoinGeckoによると、記事執筆時点でトロンのネイティブトークンTRXは、FTX取引所でおよそ0.33ドルで取引されており、現在の市場価格の5倍以上である。

一方、BitTorrent(BTT)、JUST(JST)、Sun Token(SUN)は、市場価格と比較して525%から1,196%のプレミアムでFTXで取引されている。現状では、価格は極めて不安定で常に変化している。

トロン関連トークンの異常な膨張は、TRX、BTT、JST、SUNといった資産の保有者が資金を引き出せるようにする合意が成立した11月10日以降のことだ。

この動きにより、FTXのトレーダーはロックされた資金を回収できるにするため、トロン関連トークンの価格をつり上げる結果となった。しかし、高騰した価格でトークンを購入すると、他の取引所で売却する際に大きな損失が発生する可能性が高い。

FTXの出金制限

FTXのウェブサイトによると、現在、出金処理ができない状態になっており、同社が拠点を置くバハマ諸島の顧客だけが、この取引所から出金できるものと理解されている。しかし、11月10日にバハマ証券委員会(BSC)がFTXデジタル・マーケッツ(FDM)と「関係者」の資産を凍結し、同国での登録を停止している。

子会社のFTX.USも、近々出金を停止して同じ道をたどる可能性があると発表している