時価総額で上位50の仮想通貨の半数以上が、1年以上ぶりの大規模な売りにより202年の利益が消し飛んだ。
仮想通貨市場は時価総額で5100億ドルの減少となった。CryptoQuantの投稿者ビンダン氏によると、売りの後、上位50の仮想通貨の60%以上が2024年に得た利益を全て失ったという。
ビンダン氏は8月6日のX投稿で「ブラックマンデーの後、上位50のコインの60%が2024年初めからの全利益を失い、損失を出している」と指摘する。

暴落を受け、イーサリアム(ETH)の価格は一時的に2200ドルを下回り、5か月ぶりの安値に落ち込んだ。この心理的な水準を失うことは、さらなるパニック売りと市場全体への下落圧力を招く可能性がある。
仮想通貨市場の売りの原因は何か?
この激しい仮想通貨市場の売りは、マクロ経済と仮想通貨業界特有の要因が組み合わさった結果である。7月末、日本銀行が金利を0%から0.25%に引き上げると発表した。日本の決定は米国の株式市場とビットコイン価格にも直接影響を与えた。多くのトレーダーが低金利で日本円を借りて米国市場の資産を購入していたからだ。
同時に、主要なマーケットメーカー5社が8月3日以降、合計13万ETH(今日の価格で2億9000万ドル)を売却した。ETHの価格は3000ドルから2200ドルを下回るまで急落した。売伽したマーケットメーカーは、4万7000ETHを売却したウィンターミュート、3万6000ETHを売却したジャンプトレーディング、3620ETHを売却したフロートレーダーズなどだ。マーケットメーカーによるETHの売却は、ETH価格の下落に大きく寄与したとみられる。
ミームコインが最大の損失を記録
時価総額で上位50のトークンを見ると、今回の強気サイクルで人気を博していたミームコインが最大の損失を出している。週間チャートでは、ソラナベースのミームコインであるドッグウィフハット(WIF)が過去1週間で41%下落し、8月6日8時37分(UTC)時点で1.38ドルで取引されている。

カエルをテーマにしたミームコインであるペペ(PEPE)は、週間で34%下落し、0.057781ドルで取引されている。これは5月末に記録された史上最高値から53%以上の下落になる。
ミームコインは本質的な価値がないため、その価格上昇は主にソーシャルメディアの話題と個人投資家の関心によって牽引される。その結果、仮想通貨市場の調整時にはミームトークンが最も大きな打撃を受けることが多い。