ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。

仮想通貨相場は過去2、3週間、かなり狭いレンジで推移している。この保合い状態を抜け出すには、かなり強いきっかけが必要になるだろう。

このきっかけは何なのか?これを予測するのは難しい。我々はビットコインETF(上場投資信託)の結果が最も大きなきっかけの一つになると考えている。

過去2、3日間、株式市場の急落の影響を受けていないことはポジティブなニュースだ。投機的な資金が仮想通貨市場に流入する可能性もある。

トレーダーとして、行動を取るべき重要な水準はどこなのか注視すべきだ。過去7日間、最もパフォーマンスの良かった仮想通貨を見てみよう。本当に買い時なのだろうか?

EOS/USD

テザー以外で EOSは過去7日間のパフォーマンスが一番良かった。ただそれでも1%ほどのプラスだ。

仮想通貨ウォレットのFreewalletが、すべての取引を無料でできる新たなEOSウォレットを発表した。過去1週間でEOSネットワークのユニーク・アクティブ・アカウントが6万を突破した。これらが材料になったのだろうか?

EOS

(引用元:TradingView

EOS/USDは、3月18日に3.8723ドルという今年の最安値をつけた。そこから4月29日には23.0290ドルまで上昇。1カ月の間に実に約494%もプラスになった。しかし、18.67ドルを超えた水準での高音の形成は、ブルトラップ「強気の罠」だった。それ以来、約76%下落したからだ。

8月の中盤以降、EOSは6.8299〜4.4930ドルという狭いレンジで取引が続いている。このレンジが崩れれば、EOSは3.8723ドルまで下落し、さらに3ドルや2.4ドルも見えてくることになる。

一方上昇局面においては、6.8299ドルを超えたら、9.4456ドルまで上昇するかもしれない。さらに上には15ドルも見えてくる。

XRP/USD

リップルの決済サービスxRapidやxCurrent関連のニュースがここ2、3日も引き続き見られる。リップルは25日、2018年第3四半期(7-9月期)に1億6300万ドル(約183億5,000万円)の仮想通貨XRPを売却し、売上高が前期比で2倍以上に増加したと発表。またグーグルでプロダクト担当のバイス・プレジデントだったアミル・サルハンギ氏が、リップルラボに参画した。

これらは価格に影響を与えたのだろうか?

XRP

(引用元:TradingView

双方の移動平均線は横ばいで、RSI(相対力指数)は中間点だった。今後2、3週間レンジ相場が続くだろう。

XRP/USDは、2018年に新たな安値をつけたが、強気派が盛り返そうとしている。0.76440ドルを超えたら、底値形成のサインで0.96ドルと1.22ドルが見えてくる。

下降局面では、0.37185ドルのサポートを下回れば、今年最安値付近の0.25300ドルまで下がるかもしれない。

ETC/USD

イーサリアムクラシックは、過去2、3週間、好調だった。モルガン・スタンレーの元バイス・プレジデントであるドナルド・マッキンタイヤー氏は、「ETCはとてもニッチでかなりユニークなポジションをもっている」という見解を示した。

ETC

(引用元:TradingView

ETC/USDは、過去1カ月半、強いサポートである9.5ドル付近でトレードを続けている。ここはが重要なサポートレベルのようだ。去年の5月末以来、この水準は崩されていない。もし9.5ドルを下回れば、次のサポートは5.2ドルになるだろう。

現在ETCは、2つの移動平均線の下で推移していて、20日間EMA(青色)は下落傾向にある。弱気派に勢いがあるようだ。

上昇局面では、11.883ドルを越えれば、14.5ドルが見えてくる。その上は、19ドルだ。

DASH/USD

ダッシュは、ダッシュのウォレットとUpholdの統合を発表したほか、仮想通貨デビッドカード会社FuzeXとの提携も発表した。これらの材料によって、ダッシュは底値形成間近なのだろうか?見てみよう。

DASH

(引用元:TradingView

DASH/USDは下落トレンドにある。チャート上に楕円マークで書かれているように、今年は下値を更新し続けた。今年の2月末以来、20日間EMA(青色)を下回っている。

8月下旬には、強気派による上昇圧力があったものの、買いが続かずにほとんどの上昇分を吐き出してしまった。現在強気派は、今年の安値である129.58ドルを守ろうとしている。ここを下振れれば、下降トレンドが再開するだろう。その下に見えてくるサポートは、113ドルだ。

一方、229.24ドルのレジスタンスを突破したら、上昇相場のサインとなる。ここを越えれば、339ドルまで上昇する可能性もある。その際266ドルが小さなレジスタンスになる。

XMR/USD

モネロはアップグレードによって手数料の大幅削減成功。1週間で約95%減少し、典型的なトランザクションは約2.4円で行われるようになった。しかしこの材料は、大きなトレンド転換には十分ではなかったようだ。

XMR

(引用元:TradingView

XMR/USDは、81ドル付近で強いサポートを得ている。1年以上、この水準は完全に破られていない。よって、下降局面ではこの水準が要になる。もし週ベースでみてこの水準が破られて取引が終われば(UTC時間)、58から52ドルのサポートまで下がる可能性がある。

現在、モネロは128.65〜100.45ドルの狭いレンジ内で推移している。ここを下振れれば、81ドルの水準を再びつける可能性がある。一方もしレンジを上振れれば150ドルまで上昇するかもしれない。

150ドルを突破したら新たなトレンドのスタートだ。その上は220ドル、300ドルが待っている。