ザ・オープンネットワーク(TON)は7月3日、がオンチェーン暗号メッセージ機能を公開した。TON財団の発表によると、新機能はTONユーザー間でのプライベートメッセージの送信を可能にするという。
TON Foundation Introduces Encrypted Transaction Messageshttps://t.co/HXKtk0gxKC pic.twitter.com/0z1z4E5ku1
— TON (@ton_blockchain) July 3, 2023
TONは、インスタントメッセージングアプリ「テレグラム」のチームによって作成されたコードからフォークしたブロックチェーンネットワークだ。テレグラムは2020年7月、メインネットが公開される前にプロジェクトを放棄した。しかし、放棄する前にTONのコードをオープンソース化し、他の人々が彼らの仕事を引き続き発展させることを可能にした。
現在のネットワークである「TON」は、TON財団によって構築された。財団は、ネットワークがWeb3エコシステムの他のオプションよりも高いスケーラビリティとトランザクションのスループットを提供し、同時に分散化を保持すると主張している。
TONは常にユーザーがトランザクションでメッセージを送ることを許可してきた。しかし、これらのメッセージは過去には完全に公開されていた。新機能では、これらのメッセージをエンドツーエンドで暗号化し、意図された受信者だけが読むことができるようになる。
TONのコア開発者、アナトリー・マコソフ氏は、この機能がトランザクションの「パーソナライズ」を可能にするために作成されたと主張した。
「TONでトンコイン、Jetton、NFTを送信する際に「コーヒー用」や「お誕生日おめでとう」といった受信者向けのテキストを含めることができ、そのやり取りをパーソナライズすることができる。今回の人気機能は完全な暗号化と共に利用可能だ」
マコソフ氏は、伝統的なメッセンジャーサーバーが機能しなくなるような「大災害」が発生した場合にも有用だろうと付け加えた。この場合、TONは「信頼できる」および「安全な」個別通信方法として機能することができるという。
現在、暗号化されたメッセージは、MyTonWallet、OpenMask、TON Walletを含むいくつかのウォレットアプリを使用して利用可能。新機能は「近日中に」アップデートされるモバイルウォレットのTonkeeperにも追加されると発表されている。