仮想通貨市場は19日、全面高の展開となっている。1万ドルを割っていたビットコイン(BTC)は19日未明から急騰し、再び1万ドル台にまで回復した。

足元ではビットコインは前日比4.5%上昇して1万100ドル台で推移している。

主要なアルトコインも堅調だ。イーサ(ETH)は4.7%上昇し、280ドル台で取引されており、XRPは2.9%上昇し、0.299ドルで推移している。

またNEM(XEM)は18%上昇、テゾス(XTZ)は8.1%上昇とアルトコインの中でも高い上昇を見せている。

出典:Coin360 11時40分時点

ビットコイン50万ドルは「可能」

ビットコイン強気派として有名なファンドストラット創業者のトム・リー氏は、ナスダックとのインタビューの中で、ビットコインが5万ドルを達成することは「可能だ」と語った。

リー氏は「ビットコインのネットワークはバリューアセットだ」と指摘し、ビットコインのユーザーが現状の50万人から倍増すれば、50万ドルに達成することは可能だという見通しを示した。

リー氏は、ビットコインのネットワークがPayPalやVISAといった決済企業のネットワークに肩を並べる存在になりつつあるとし、ネットワークの拡大によってその価値が上昇していくとの考えを示した。

「ビットコインのトランザクションアクティビティはPayPalの2倍となっている。長期的には(50万ドル達成も)可能だと思う」

ただ50万ドルに達する時期は「いつになるのか」と質問されると、「わからない」とリー氏は答えている。

コロナウィルスの影響は?

リー氏は直近のビットコイン価格についても強気だと考えている。

その理由としては、「200日間移動平均線を上回って推移していること」「地政学的なリスク」などを挙げている。

またグレイスケールのビットコイン投資信託の人気についても触れ、若者を中心にビットコイン投資が一般的なものになっていることもビットコイン強気の理由だと述べている。

また現在、アジアを中心に感染が拡大している新型コロナウィルスの影響についても言及。ビットコインにとってはポジティブな要因になる可能性があると指摘した。コロナウィルスの感染が深刻な中国からの資本移動にビットコインが使われる可能性があると語った。また地政学的な不安定さは、ビットコインの購入につながると述べている。

【関連記事:仮想通貨の「富と格差」ビットコイン、イーサ、XRP(リップル)など最新データが公開

【関連記事:金投資家ピーター・シフ、仮想通貨ビットコインの投資面での成功は認める

【関連記事:仮想通貨ビットコインでゴールデンクロス、春に2万6000ドル到達も